令和2年7月に熊本南部豪雨災害をきっかけに同年8月に設立した民間団体「やっちろ保健室」です。高齢者支援を軸として、向かいたい未来としては「おじいちゃんとおばあちゃんがニコニコして穏やかに暮らせる環境作り」を目指して、活動しています。
現在の活動場所は八代市内であり、
- 坂本町の下鶴公民館
- 仮設住宅
- 八代市本町商店街(現在、場所検討中)
3箇所で各月に1回開催しています。
毎回お茶会はあり「暮らしのノート帳」を使用し体温、血圧や酸素飽和度測定し、体調チェックをしています。地域住民さんの要望を聞きながら、必要時には専門家を招き学びの場を行なっております。
月に1回の活動ですが、継続的な関わりを大切にし、自治会や民生委員さんの協力があるために出来ることです。想像が難しいと思いますので、以前熊本RKKさんの取材動画を載せておきます。
その他にも、地域団体からの要望にて「やっちろ保健室」としてイベントなどに参加しています。
「やっちろ保健室」運営協議会設立趣意
日本は2007年から高齢化は進んでおり、令和元年版「高齢者社会白書」(内閣府)によれば、 平成30年の高齢化率は28.1%、2025年には30.3%になるものと推計され、今後も世界で急速に 高齢化が進展することが見込まれています。熊本県八代市については令和2年6月現在の人口の データから125748人であり、年齢別人口に見ると65歳以上は42642人であり、すでに3割は超えています。今後高齢化率は2045年までに5.9ポイント上昇し、37.7%に達し、おおよそ10人に 4人は高齢者になると見込まれています。現在についても超高齢化社会は突入しています。 高齢化の主な要因として、①年齢調整死亡率の低下による65歳以上人口の増加②少子化の進行による若年人口の減少、の2つが挙げられており、また、65歳以上の1人暮らしの世帯についても増加中です。
2025年の姿として、高齢者人口の増加、総人口の減少(団塊の世代が後期高齢者に)、認知症 高齢者増加(3割増加予定)高齢者の4人に1人が認知症または予備軍、高齢者独居の増加(4世帯に1世帯が高齢者世帯のみ世帯、7世帯に1世帯の高齢者が独居世帯)、年間死亡率数の増加(年間160万人の方が亡くなる)などが推測されています。 このように高齢化が加速していく現状において、高齢者が住み慣れた地域でより良く暮らしていくためには地域と医療の連携は必要不可欠であるといえます。
それは私の天草市宮地岳町での「在宅とつながるクリニック天草」倉本院長との事業の一つから「コミュニティナース活動」を行い、地域の医療の連携により地域住民の暮らしが豊かになることを経験しました。地域住民の暮らしの身近な所で活動をしていくことで信頼関係を構築し、その中から自治会長や民生委員より相談を受けるようになりました。その相談内容から1人1人へ話を聴き、健康状態や生活状況などの情報を必要な資源へ情報提供することで、認知症の早期発見や、家族を介護している身体を心のケア、病気のコントロール(重症化を防ぐ)等に繋がる 可能性があることを経験しました。それは看護職が持つアセスメント能力や寄り添う力、聴く力によって繋がると考えています。
このことから、高齢者がより良い暮らしを支えるために、看護スキルを活かして活動できる地 域拠点を定めることが必要だと痛感し、この度、日頃より地域活動の指導や助言を頂いている 方々からのご協力のもと、人と人のつながりを大切にした高齢者の情報コミュニティであり、学ぶ場所にもなり、そして高齢者への安心な居場所となる拠点を確保し活動することを決めました。特に65歳以上の1人暮らしの世帯対象に行っていきます。
活動の拠点として八代市本町アーケード商店・八代市坂本町に「やっちろ保健室」を設置し、 その運営母体である「やっちろ保健室」運営協議会を設立する運びとなりました。
設立に至るまでの経緯
- 2019年10月
「コミュニティナースに関するシンポジウム」を開催し協力者と情報交換 コミュニティナースの考えや看護の本質をもとに「おせっかいちゃん」を作成 - 2019年12月
「おせっかいちゃん」のFacebook、インスタ、Twitterページ開設 - 2020年2月
「コミュニティナース活動×SDGs」開催し協力者と情報交換 - 2020年5月
「おせっかいちゃん」LINE公式アカウント作成 - 2020年7月
「やっちろ保健室」運営協議会設立のための関係者協議 - 2020年8月
「やっちろ保健室」運営協議会設立準備 - 2020年8月
「やっちろ保健室」運営協議会設立 - 令和2年8月22日
「やっちろ保健室」運営協議会
法人設立計画における情報公開
現在、看護のココロの活動に際して、法人化を計画しています。下記ページは、それら法人設立に関しての基本情報となります。